デザインシンキングにおける生活者起点アプローチ
デザインシンキングのプロセス
①(共感・理解)
定性調査などを通して、対象となる生活者をとりまく環境や心理、文脈などに共感し、深く理解するステップ。
②(定義・明確化)
①で見つかった顕在的・潜在的な生活者の課題やニーズを定義するステップ。
③(アイデア開発)
ブレインストーミングなどを通して、課題やニーズを解決するアイデアを多角的に考えるステップ。
④(プロトタイプ)
試作品を作って形にするステップ。
⑤(テスト)
試作品を検証し、フィードバックを得てブラッシュアップしていくステップ。
これらの5つのステップを行ったり来たりしながら、コンセプトを具現化していくのがデザインシンキング
定性調査は時間もコストもかかるが、生活の現場に赴いて、対象者を全人格的に理解しようとする行為を通じて得られる、生活者への深い理解と共感は何ものにも変え難い。
前述のノンアルコールビールのような、たった一人の生活者にとことん向き合うことが、機会発見における定性調査。
なぜそ思うのか、どうしてそう感じるようになったか、といった動機や価値観にまで迫り、潜在的なニーズを検索していくことによって、生活者への共感がベースとなった新しいビジネスの機会を捉えることができる。
本書p30 抜粋(一部要約)