床に穏やかな光が降り注ぎます。
この四角に区切られ、文字が彫られているものは、
多分ですが、教会の殉教者や教会に貢献した人のお墓かと思われます。
(昔どこぞの教会で聞いたことがあるので、それかと…)
お墓に埋葬されるよりも、
キリスト様がいるこの教会の下の方が遥かにいいですよね。
たとえ踏まれたとしても、死んだ人間を頭上に置くことを考えたら、
そりゃやっぱり、地面に埋めなきゃね。踏みつぶされるわけではないし。
なにより、教会は人の集まる場所。
そこにお墓があることは思い出してもらえるし、
祈りにきた人も殉教者の教えを引き継いでいくんだろうな。
ひざまずいたときに、必ず床見るだろうしね。
長い月日が経過し、はがれたりしています。
白い文字を埋め込んだところが浮かび上がるようにして見えて、
タイポグラフィとしての作品として見えるような、
不思議な美しさがあります。