古き良き時代(とき)
そんな意味を持つフランス菓子のお店。私はこのお店を知ったのは、もう20年近くも前の番組「ワーズワースの庭で」でした。
あの時代にしてはとてもおしゃれな番組だったな。見た目のおしゃれさもそうだけど、情報量が凝縮されていた番組だった(最初の頃は)。
お菓子/ケーキの特集だった思う。市ヶ谷の「シェシーマ」と、このオーボンビュータンと、白山のお店があった。私が東京に出る際、山の手内に住まいを探すとき、これを参考にしたということがあった。田舎もんの私がその土地がどういう感じの場所かも知らないので、第1位白山、第2位市ヶ谷、山の手から外れるので、このお店がある等々力は第3位というくらい、「そんな基準で!?選ぶ前にもっとあるでしょ!?」ってツッコミがはいるよね。
結局、毎週フランス語習うということもあって、市ヶ谷になった。(十分田舎もんには背伸びした土地なんだけど)
市ヶ谷のシェシーマは行った。マカロンを買った。ステキだった。
白山はお店の名前を思い出せない。
等々力は、行く用が全くなく、このお店のためだけに行くというきっかけも、なんとなくなくなっていた。
でも先日等々力渓谷を思い出し、かつての後輩の1日だけの上京(多分4〜5年ぶり!?)と重なったので行ってみた。
行ってみて、「なんでもっと早く来なかったのかなぁ」と思うほど、フランスのお菓子、いろんなタイプや、地方等の何種類ものお菓子。AU BON VIEUX TEMPSという店の名にふさわしい、伝統的なお菓子がい〜っぱい!たまらなかったです!
お家用に買ったのはファーブルトン。日仏学院でしょっちゅう食べていたのは、大皿で作ったのを切り売りしていたせいか、もっとねっとりしていましたが、こちらは個別に焼かれているので、内側にねっとり感がありました。
そのねっとりが、なんて言うんでしょうか。カスタードクリームが固まったような感じだけど、カスタードほど味やコクはなく生地っぽいというか。その中に甘い味の濃いプルーンがあって中和されてなんともいいんです。
上の方はプルーンのソースなのかな?カラメルのようにやや焦げてほろ苦さもあって。
このお店、また行きます。(^^)