湖を過ぎてから後ろを振り返ると、何組かの人影が見えた。私のようにその先を歩くのはごく少数だった。
この登りルートは両側を山で囲まれた間に沢が流れていて、それが途中平らで湖になったりしており、段階的に登るルートだった。湖からはしばらく平坦だったが、このあたりから雨足が強くなり、カッパが必要になった。霧も若干濃くなる。

向かう先はただただ厚い霧になって、これ以上雨足が強くなるならエスケープしたかったが、ためらいが多過ぎて決められなくなっている自分に対して不安が募って来た。
1組私を抜かして行ったのを見ていたら、みるみる間に見えなくなっていった。うむ、ちゃんと目標を持って歩かないと、歩く速度も変わるんじゃないかと思って、きちんと立ち止まってコースを見直し、よし、ここまで行くぞと覚悟を決め歩き出した。そしてやはりその方が楽しく歩けることがわかった。
上に行くほど岩場が多く、斜面も急になって来た。でも岩場の美しい苔も増えて来た。

道らしきものが判別つきにくくなって来たのは、岩場だった。踏みしめた跡が見えない。

途中、大きな斜めの岩場とかあるので、もうよじ登っている感覚になる。でもこの辺りまで来ると私が目標設定した折り返し地点までもうすぐ。そしてその頃になるとタイミングを見計らったように雲や霧が薄くなって来た。

折り返し地点のあたりに眺望のいい場所を見つけたので、ここでランチ。ランチでバーナー使えない覚悟でいたので嬉しいー!


今回もルートから少し岩陰に隠れて…のつもりだったけど、ちょうどズルズルやっている時に、シニア夫婦とバッチリ目が合い、「おほほ」とごまかすw
望み通りのランチとなって大満足でまた歩きだす。
今はどのへんかというと。

一気に晴れて、そして尾根に出たこともあり、晴れと風を一気に感じる。

ビュービュー吹かれながら折り返しが始まりました。