それにしてもこのシダ背が高いのだけど、もっとぐんぐん伸びるのかしら?
勾配が急なので、登っては休み、登っては休み…眼下を見てみようと振り返ると、濃い。濃いーわー、霧。
これだけ遮るものがないならさぞかしいい風景のはずなのに、見えない。これでも霧の隙間をぬって見えてきたところを撮ったけどこんな感じ。
霧がとか、湿度がけっこうあるのか、岩にいい感じの苔がついてステキに見える。
苔ってアートだなぁと感心してみたり。
なにか視線のような、気配を感じると思ったら…
あ、見てましたか。あたしの苔を狙うところ。なんかぼーっとした感じがかわいい羊です。
すぐに見飽きて草食べてました。
本当に静かですれ違う(降りてくる)人3組くらいしかいなかったな。こんな霧も出てきてるからしょうがないか。
軽装できていたカップルにどちらに行くのと聞いたら、一度降りて向こう側の山に行くのよなんて言ってた。足取りが軽快だったので山慣れした人たちだったのかも。
これから登って行くのは私だけ。登れば登るほど霧が濃くなっていった。風の音しかしない。私しかいない。
これが見通しがよければ不安にならないけど、だんだん濃くなっていくのは不安を募らせる。
霧が濃くなれば光が少なく、グレーっぽく見えてくる。そこが不安に駆られるのよね。ここまでくると目印や方向感覚が鈍くなるのもあってドキドキしてくる。
でも見方によっては神秘的とも言える。